お出かけ

【神社・お寺巡り】兵庫県宝塚市にある普明寺の佇まいに癒されました【摂津国三十三箇所】

摂津国三十三箇所の12番札所

■前回摂津国三十三箇所の11番札所である香下寺の駐車場から羽束山に登ったのですが今回は12番札所の普明寺へと行ってきました。ハイキング気分で散策です!

普明寺(ふみょうじ)は、兵庫県宝塚市にある曹洞宗の寺院。山号は慈光山。本尊は阿弥陀如来。摂津国三十三ヶ所第12番札所の本尊である千手観音は本堂内部の左側に安置されている。

出展 Wikipedia 普明寺 (宝塚市)

参道から普明寺まで歩いていこう

■参道の入り口には看板が立っており、近畿自然遊歩道の通行止めのお知らせと(下にはJR道場駅と書いてます)、同じ神戸水道千刈水源地沿い建っている波豆八幡神社の看板が出ています。

赤い橋の上から

■普明寺橋からは前回のプチ登山で訪れた羽束山と甚五郎山が見えます。羽束川からの水の流れがある波紋が美しいです。

【プチ登山】香下寺から羽束山と甚五郎山に登ってみた!【兵庫県三田市】2020/08/06に兵庫県三田市の羽束山に登ってきました。あまりの軽装ではしんどいですが靴と動きやすい服なら登る事が出来るお手軽登山スポットです。お寺の駐車場に停めてすぐ歩きだすことが出来るのでお勧めですよー...

釣りもボートもあかんと告知されていますが電線には無数のルアーが引っ掛かっています。ボートのおろせそうな所には足場があったのですが流石にボートではなく釣り人が下りる為の物の様な気がしますけどね。

笠塔婆と宝篋印塔

笠塔婆

■普明寺までの道中に宝塚市の有形文化財である笠塔婆(説明板)がありました。南北朝時代の1364年に亡き両親の供養の為に子供たちが立てたものであります。どんな思いで立てたのかと思うと少し寂しく思ってしまいますね。子どもといっても子孫であって小さな子どもという意味では無いかもしれないので捉え方が難しいです。

塔身正面には阿弥陀三尊、大日如来の梵字が彫ってあります。

宝篋印塔

■笠塔婆の左側に立っている宝篋印塔(説明板)は兵庫県の重要文化財で室町時代の1395年に立てられています。

宝篋印塔は墓塔・供養塔などに使われる仏塔の一種になり、装飾性が強く貴顕(きけん・身分の高い人)の間で用いられることが多い様ですね。形は関西、関東と形式の違いがありもちろんこれは関西形式。

※時代で形が変化していく関西形式の宝篋印塔を解説しているseiyo39さんのブログを見つけたので興味のある方はどうぞご覧ください。

■この場所に着いて最初に見たのがこのサルノコシカケで50cmはあると思います。上からも撮ってみましたがこんな風になってるのですねぇ。木も朽ちていてキノコの大きく育つ環境が整っているのかもしれませんね。どんな触感か興味がありましたがなんとなくやめておきました😁

■墓参りにきた後のゴミがそのままでした。ちょっと残念ポイントですね。。。

普明寺へ

動画では明るく見えますが実際はこんな感じです

■笠塔婆と宝篋印塔をあとにし少しの間坂を上ってくると上り下りと二手に分かれるので上りを選択。この建物の奥に普明寺があります。寺の方に話を伺うと階段の上には律師満照(源頼平)・藤原仲光幸寿丸の霊廟があります。

普明寺には本尊である千手観音が本堂の左側に安置されています。

■今は失われている絵画で厨子扉絵(宝塚指定文化財)があります。そして寺宝の有角馬の頭があるようです。いったいどのような物なのか知る由もありませんが、寺宝になり雨乞いの神事に使われるようになるまでのお話が下記リンクで綴られています。

紅葉の季節に来ないと!

■お寺の雰囲気はとても落ち着いていて写真ではなかなか雰囲気を伝えきれません。娑婆の衆生を救うであろうお地蔵さまが三体並んでいました。階段の上には釣鐘が見えています。この釣鐘の音が僕はお気に入りです。

■源頼平の霊廟だと思うのですが、未確認です。再訪したら他の藤原仲光・幸寿丸の霊廟も確認しておきます。もしかしたら一緒に並んでいるのかも。

■お寺の下に続く階段には小さな池がありますのでそちらも寄ってみてください。

※お寺の紹介はYouTubeで見ていただくとして、ここからは霊廟に祀られている人物と遊歩道について解説します!

美女丸と幸寿丸

■美女丸と幸寿丸(びじょまるとこうじゅまる)のお話は主君に使える仲光と幸寿丸の命をかけた忠義心の話。とても寂しい物語であります。。。この物語は歌舞伎十八番「仲光」の演目となり外題(げだい)でいう二代源氏誉身替(にだいげんじ ほまれのみがわり・河竹黙阿弥作)になりました。

藤原仲光、美女丸、幸寿丸の墓は兵庫県川西市の満願寺にあり、幸寿丸の佩刀も所蔵されています。宝塚市のウェブサイトに物語が載っていますので読んでみることをお勧めいたします。

近畿自然歩道とは?

■近畿自然歩道とは大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・和歌山県・三重県・滋賀県・鳥取県・福井県の近畿地方を中心にし2府7県にまたがり、太平洋・瀬戸内海・日本海とを結ぶ約3,300kmにおよぶ全国で8つ目の長距離自然歩道です。2003年に全線開通しました。

近畿自然歩道は、多様性に富んだ自然や、各地に点在する古都や寺院に代表される地域の歴史資源を帯状に結び、身近に自然や歴史とふれあえるように設定した「みち」です。

出典 ひょうごの環境 :: 自然歩道

■という事で調べると兵庫県版の近畿自然歩道のページがありました。山陽路ルート『大岩岳展望と千苅湖畔をあるくみち』というのがここのコースの様ですね!コースの概要も載っていますので自然歩道を巡る際は目を通しておくと良いかもしれません。

2020/09/11現在の状況です。

出典 ひょうごの環境 :: 大岩岳展望と千苅湖畔をあるくみち

■しかし地図を見ても普明寺の記載はなく、ちょっとがっかりです。しかもこの地図は45度傾けて書いてあるので最初は位置関係が理解ができませんでした😅

なのですがこの地図のおかげで動画の途中で引き返している所を進むのだという事は理解できますね。

まとめと感想

■今回なんとなく香下寺のお隣だからと気軽に行きましたがお寺の雰囲気も大変よく、歴史を知れば知るほど興味が湧くようなお話が散りばめられていました。乱暴に生きていた人間が改心し出家するなど『源平盛衰記』の文覚とも似た様な一面を感じさせる部分があり日本人の心に訴えかけるストーリーなのだなと感じました。

■遊歩道は通行禁止となっていましたが迂回路もあり歩くことが出来るようです。ゴール(スタート?)道場駅の北にはの鏑射寺(かぶらいじ)があるのですが寄るとなると、全行程を歩くだけでも10kmはあるので刻む方がいいかもしれません。10km歩くってなかなか大変ですよね。ハイキングする人って体力あるよんぁ、、、僕は途中で飽きてしまいそうな気がする。

というわけで、今回は普明寺の歴史に触れる事が出来た有意義な一日でありました。ではまた!

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